幻紅衣と望によせて

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詰将棋パラダイス2008年11月号 新人コンクール4番

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作者-見れば分かるとおり、虹色(七色)図式です。初手の合駒、金先金銀らしからぬ手や、馬捨てが入ります。初形と詰上り、盤上の使用駒が同じです。

☆本作の出題について解答者数氏からお叱りを受けました。短大へ転送する予定でしたが、員数不足と新人コンクール指定投稿だったので敢えて出題に踏み切りました。予想していたとは言え2.91という高得点を獲得、作者の実力を示す結果となった。

簡潔な初形で易しく見えるが、手広くて攻手、応手共に深い読みを要求される。本作の長所については作者の言葉で全て述べられているので、解説の必要はないだろう。七色図式としては出色の出来栄えで受賞級と言って過言ではないと思う。

和田登-本手順探しづらく難解だった。

小林理-33への合駒探しが読まされる。美しい収束は今回の収穫。

小林巧-お見事の一言に尽きる。出るコーナー間違えていませんか?

増田智彬-盤上+持駒=虹。手順もいいですね。

柿久桂古-簡素な図からよく手がのびている。

谷口翔太-新人離れしている。入選6回、成る程。蛙さんは良い後輩を持ちましたね。

でんでん-初手も難しいが2手目の合駒に相当悩む。5手目のいかにも重い金打などまず考えないし解き辛いなあと思いながら何とか。


















ABC平均
6741402.91

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詰将棋パラダイス2008年10月号 デパート2番

006




作者-盤上虹色図式です。悔しいことに初手13香は実現できませんでした。手順もそこそこ良いのでは、と思ってます。

作者短評-蛙さんからお褒め頂きました。もちろん正算ですが、収束が決まったのは運が良かった。

小川千佳夫-紛れが多く非常に難しかった。73飛成のタイミングも微妙で、とてもデパートとは思えない難解作と感じたのは私だけ?

☆変化読みに加え、31への角の利きを外す時機が非常に悩ましい。まず、初手から73飛成、同角、11飛なら12桂合で逃れ。23金〜41角の筋に対し、頭に利く駒を渡さない限定合だ。また、

天津包子-飛を捨てるのが遅れると53銀引の妙防が有るのかな。

(中略)

岡崎行晃-型破りの構図に驚いた。・・・それにしても難しい!

☆序の変化紛れ読みに終わる事なく、2筋を抉じ開けて32桂合を隠居させる捨駒も入り、「頑張った」印象のある作意。この収束でも納得できる手順だろう。

今川健一-ウーン、73飛成ですか、驚いた。面白い配置図、持駒に香があったら、更に関心、残念。

野口賢治-見た目も楽しい順列七色図式はデパートの店頭でこそ映える。

☆桂銀金角飛の直列には、衝撃的な外見に留まらず意味付けがキチンとあり、配置にも納得。一つだけ苦言を呈すなら、他の変化や紛れも重要、投稿図に書いて下さいね(笑)。好作。

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詰将棋パラダイス2008年6月号 デパート5番

004




作者-手数のわりには変化、紛れ共に少なく易しいです。前半は歩と桂がリフレインして、後半は合駒が絡んだダイナミックな捌きが見所です。一応貧乏図式を創りたくてこのような形に落ち着きました。金、銀は出てきません。桂を持駒に加えられなかったのが唯一の汚点でしょうか。

今回の自作は前半の桂と歩を交互に捨てる部分と、後半の飛角の連携が見どころかと思います。合駒も適度に入ってまずまずの仕上がりかと。


誤解 3名 無解 11名 正解 26名

和田登-と金が強力で難解。拠点の飛車をどこで打つかがカギ。

須川卓二-序の桂捨て2発は奇跡的な手順と思います。

☆美しい8手の序。趣向を徹底させた酒井博久作(パラ’02・9デパート、下図)もあるが、貧乏図式からの桂歩連打で表現している点に、独特の視覚的表現と読みを感じる。


005





加賀孝志-序にリズムを感じる。合の変化調べ有り一苦労。

竹中歩美-要と見える17桂も捨ててしまって上に追い上げるのは不思議な感覚。

小川千佳夫-大駒の力で強引に詰ましたような手順。感心する妙手がないのが残念。

☆完全作というだけでなく、解く問題として限定すべき処や纏め具合まで視野を広げて一局を創りきれば、氏の持ち味となりつつある序の難解さも活きてこよう。今後に期待したい。

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詰将棋パラダイス2008年5月号 表紙

003




作者-狙いは飛のスイッチバックです。収束の飛捨ても良い味だと思います。

解答者 82名 誤解 5名


短評

原田清実-表紙で5枚の持駒は多いなあ。

出口智博-33角から読んだので正解に到達するまで大変でした。

☆さて、短評中「変化」という単語の実に多いこと。

野口賢治-変化の厚さでヘビー級の表紙作になりました。

小峰耕希-作意はすぐにわかったが、序の変化が非常に難解で一苦労しました。

田中悠一-ギブアップ寸前、変化で33へ逃げた時、23飛成以下の詰手順を発見して一安心。

中村健一-2手目22玉の上に這い出す変化が置き駒なしで割り切れているのがすばらしい。

河原林隆彦-変化は読み飛ばして解答しました。

☆同様の方数名。

秋元節三-2手目22玉の変化はせっかくの軽妙さを失わせている。

藤江和幸-変化が煩わしい。43角を馬、53歩を玉方42歩も一考と思う。

妻木貴雄-作意に比べ変化が異常に難しくバランスを欠く感もあるが、簡素形ではままあること。作者の意図ではないのでしょう。

☆作意はむしろスマートです。

弘光弘-角を打ち捨てて角を成る。それに合わせて飛が動く。このリズム感が心地よい。

天津包子-下へ上へ最後は横へと捻り廻されるかわいそうな飛。

柿久桂古-うまく敵飛を翻弄。詰上りはキレイ。

滝本幹夫-8手目、11玉22玉どっちに逃げるのか。

☆どちらでもよいようです。

千葉等-収束は飛成り捨てが決め手。

藤川薫-宙い中でチープな存在として真摯に対峙しておられるのを感じまして内省の喚起です。


表紙の言葉を掲載する。


 自分の人生において詰将棋とは、赤の他人からすれば不可解だが、
一つの世界であり、かと言ってそれだけに甘んじているわけではない。
詩や短歌も興味があり、病院の文化祭では詩集も出展した。

 創作に目覚めたのは通信制高校を卒業し、余暇を楽しむという意味だ。
日々廃れてゆく体と闘いながら、治療を待つより無いこの心情を伝えたい。
こんな駒遊びでも伝わるものはきっとあると思い、無理をせず努力をしてきた。
それがこのような形で少なかれ実を結ぶとは、嬉しい限りである。
本作は紛れ少なく強豪には一目かと思われるが、勉強不足を許し被りたい。

 4月に京大のグループが万能細胞の本格的な研究を開始するようだ。
それに便乗できれば、さらに良い作品が創れそうなのだが。今はこれで良しとする。

 最後に、採用してくれた編集部に感謝の意を示したい。
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詰将棋パラダイス2008年4月号 短期大学19番

02



作者―こぢんまりとした箱庭図式で、貴重品をばら撒く、まるで大正の成金のような豪勢な感じの対比。味付けに桂合を2回ほど。竜が消えます。玉が駆けずり回る様子は馬みたいです。詰上がりが「馬」だらけです。

持駒には銀が豊富・2手目21玉の変化は避けたい、という2点から、初手は32銀と叩きたくなるが、これが詰まない。作意順を追うと、後で香を捨てるチャンスがないのだ。つまり、9手目14香は23玉で詰まないし、11手目15香は25玉で詰まない。それにしても叩きにくい香だ。

いろいろと変化もあり、一気に15玉まで呼び出すのは意表を突く。途中24桂に23玉でもよいのはちょっと惜しいが、この簡素形ではやむを得ないところ。

14手目25他合は26銀〜17金なので、容易に桂合と決まる。14で清算して32角と打つと、これは習いある桂合の形。この初形から1段目や2段目ならともかく、5段目と3段目で2回桂合が出るのは意外性がある。

以下は龍を捨てての例の収束で、うまくまとまった。さすがにこれは順算で創っていると思うのだが、よくぞこの収束に繋げたものだ。

2月号のデビュー作とは厄介さという点で共通点が見出せるが、こればかりが作者の持ち味ではない。今後の作品群にも要注目。


短評

柿久桂古―簡素な初形、持駒は強力だがうまく駆使している。収束が良い。

加賀孝志―ピリッとした味有り、引き締まった作。合が動く感触が良い。

須川卓二―筋になかなかたどり着けず難渋。この収束になるのも意外。

小林巧―持駒が多い割には、爽快感の残る作品。

















ABC平均
915211102.65

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